第19回 在途中不離家舍


途中に在って家舎を離れず(とちゅうにあってかしゃをはなれず)

 

私たちは常に「途中」を生きています。

 

仕事をするとき、勉強をするとき、運動するとき、旅行、通院、療養、リハビリテーション。全て人生の途中なのです。

 

一方、「家舎」とは、最もくつろいで自分自身でいられる居場所、「我が家」のことです。

 

「途中に在って家舎を離れず」とは、どんなときでも常に、「我が家」にいるように、くつろいで、安心して生きていく、ということなのです。

 

人生とは不確かで、何が起こるかは分かりません。

 

しかし、分からないからこそ、未来などあまり考えすぎず、堂々と自分の家にいる気持ちで「安心無事」に、くつろいで過ごしてしまえばいいのです。

 

途中に在って家舎を離れず

 

この禅語もまた、「一日一日を大切に生きるためのコツ」を示されているのです。

 

 

 

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