第49回 天年


鶴は千年、亀は萬年、我は天年

 

仙厓義梵

 

今日は禅宗の僧侶、仙厓義梵(せんがい ぎぼん)の残した言葉を紹介します。

 

仙厓は江戸時代に博多の聖福寺で住職をしており、「博多の仙厓さん」の愛称で親しまれていた和尚さまです。

 

ほのぼのとした味わい深い禅画(禅の言葉の書いてある絵)をかいて、教えを広めていました。

 

仙厓さんは今でいう、ゆるキャラのような絵も描いたりして、民衆にとても慕われていたそうです。

 

鶴は千年、亀は萬年、我は天年。

 

天年とは天から与えられた寿命のこと。

 

私たちは長寿を願うのではなく、限りある人生を存分に一生懸命に生きるべきだと、仙厓さんはこの詩で教えてくれているのです。

 

千年ない、萬年ないと嘆くよりも、今を一生懸命に生きる事が大事だと気づかなければなりません。

 

鶴は千年、亀は萬年、我は天年。

 

仙厓さんの言葉、今日はこの言葉を覚えて帰ってほしいと思います。

 

 

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