◆足を組む
坐り方には「結跏趺坐(けっかふざ)」と「半跏趺坐(はんかふざ)」があります。
結跏趺坐は右足を左のふとももの上に置き、左足を右の太ももの上にのせます。
半跏趺坐は胡坐(あぐら)の姿勢で左足を右のふとともにのせます。
足が組めない人は正座でもOK。
ひざや腰が悪い方は、普通に椅子に座って、椅子坐禅でも良いです。
◆背筋を伸ばす
腰が反りすぎないよう気を付けて背中を伸ばします(腰が後ろに落ちてもいけない)。
頭頂部を引っ張られている感覚で、
頭頂部→→→肛門まで、一本の棒が貫いているイメージ。
◆左右揺振、真っすぐになる
坐禅の姿勢がとれたら、手のひらを上にして両ひざにのせ、上体を真っすぐにしたまま腰を中心に大きく左右に倒します。だんだん揺れを小さくしていき、真ん中で止める。これを「左右揺振(さゆうようしん)」といいます。
◆手を組む、目線を調整
手の組み方は、右の手のひらの上に左の手のひらをのせ、両手の親指をつけて卵型の円ができるようにします。これを「法界定印(ほっかいじょういん)」といい、脚の付け根に軽く置きます(下左図)。
※親指がズレるなど法界定印がやり辛いようなら、右の手の甲を左手でつかみ、ガッチリ組んで、外れないようにする組み方も良いです(下右図)。
口を閉じ、目は前方四十五度ぐらいの位置を見るようにします。
◆集中して坐禅する
呼吸は、鼻からゆっくり息を吐ききって、鼻から自然に吸う。
意識は下腹部へ集中。
動かない。静かにする。寝ない。
◆数息観
ゆっくり息を数えて心を整えます。
息を吐きながら、心の中で「ひとーーーつ、ふたーーーつ、、」ととなえ、一から十までを繰り返せば心が自然に集中し統一されます。これを「数息観(すそくかん)」といいます。
◆調心
心に浮かんでくる雑念を消して、頭の中に何もない状態にします。
心を整えます。
◆看話禅
臨済宗は「看話禅」なので、拈提(ねんてい:物事を様々な角度から考察する)が大事です。
仏教的問題を考えるのがベストですが、私生活における問題を考えても良いです。
※仏教的問題:例
・なぜ人は苦しむのか?
・苦しみから逃れる方法は?
・なぜ人生は思い通りにならない?
・自分って何だろう?
・成仏って何だろう?
※関連法話>>『臨済宗とは?』
◆黙照禅
ただひたすら無心で黙々と坐禅を行う、「只管打坐(しかんたざ)」でも良いです。
曹洞宗の坐禅でありますが、無我に到り、仏心に向き合うのも良いです。
◆自分に合うスタイルを探す
いろんなスタイルを試し、自分に合った坐禅を行うのが最善です。
参考文献
あなたの知らない栄西と臨済宗
洋泉社 (2014/4/9)
山折哲雄(監修)
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